第35回日本臨床工学会

ご挨拶

理事長挨拶 第35回日本臨床工学会の開催にあたり

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公益社団法人日本臨床工学技士会
理事長 本間 崇

 第35回日本臨床工学会は、2025年5月17日(土)~18日(日)の2日間、『臨床工学の進歩と調和 〜Progress and Harmony for CE〜』をテーマとて大阪府大阪市のグランキューブ大阪(大阪府立国際会議場)で開催されます。担当頂きます一般社団法人大阪府臨床工学技士会の小北克也大会長をはじめ、大阪府臨床工学技士会の皆様のご尽力に感謝申し上げます。

 日本臨床工学会は、当会が行う公益事業として「全国の臨床工学技士を対象にした学術技能の研鑽及び資質の向上を目的とした事業」に位置づけられており、本学会のテーマを通して、私たちが今まで取り組んで来た医療機器に支えられた医療・福祉の信頼性を更に向上させるために、学会を通して会員のみならず企業の皆様との闊達なご討議をさせて頂く所存です。

 さて、2021年10月1日に臨床工学技士法の一部が改正され、臨床工学技士に対し、6つの業務(法律5つの業務、政令1つの業務)が新たに認められております。これらの業務を行うためには、厚生労働大臣が指定する告示研修(日本臨床工学技士会が実施)の受講が必須であり、既に2万人の臨床工学技士の方々から受講希望を頂き、1.6万人の方が既に受講を終了しております。また2024年4月からは、働き方改革にともない医師の時間外労働の上限規制が適用されており、医療現場では更なるチーム医療やタスク・シフト/シェアを進め、医療提供体制を確保していくことが求められています。

 このような中で、当会が毎年行っております「臨床工学技士業務実態報告」において、医療安全業務に従事する臨床工学技士が増えてきております。この業務を更に推進するために、本年度より医療安全に関する認定制度を創設する予定にしております。更に、昨年度から取り組んでいる医療機関におけるサイバーセキュリティー対策をはじめ医療DXへ対応するための人材を育成し、ICT分野の資格取得を奨励とするとともに、その知識を活かして臨床工学分野の発展に貢献することを推奨しております。 このように各施設において新たな業務の推進が図られており、本学会では積極的な取り組み等の報告がなされると思います。その結果として、医療機器を使用した診療を有効かつ安全に実施するために、いのちを支えるエンジニアとして臨床工学技士の果たす役割が大きくなっていくと考えます。

 このように社会から、臨床工学技士への期待が高まっている中で、学会が開催されることは大変有意義なことであり、新たな未来を切り開く第一歩ではないかと考えております。また、他に当会が実施している事業に対し、各委員会が企画した事業内容や、会員各位からの種々な研究成果についてご発表・討議がなされることになっております。本学会のテーマにあるように臨床工学領域の業務推進に向けた方向性が示されることを確信しております。

 大きく社会が変化する困難な状況の中で、本学会にご協力を頂きます賛助会員の皆様、全国より参加頂きます会員の皆様・関係者の皆様のご理解、ご協力をお願い致します。

 最後に、当会に対し一層のご尽力を賜りますことをお願い申し上げると共に、多くの会員の皆様に参加して頂きます様お願い申し上げます。

2024年5月吉日

学会長挨拶

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第35回日本臨床工学会
学会長 小北 克也
特定医療法人仁真会 白鷺病院

 この度「第35回日本臨床工学会」を(一社)大阪府臨床工学技士会が担当させてい頂くことになりました。学会のテーマは「臨床工学の進歩と調和〜Progress and Harmony for CE〜」とし、2025年5月17日(土)、18日(日)の両日、大阪府立国際会議場(グランキューブ大阪)にて開催させていただきます。歴史と伝統のある本学会の学会長を拝命し、大変光栄であるとともに身の引き締まる思いです。

 さて2021年10月1日に臨床工学技士法の一部が改正され、新たに6つの業務(法律5、政令1)が認められました。この改正は2024年4月から施行された「医師の働き方改革」を促進するものであり、臨床工学技士の専門性を活かしたタスクシフト/シェアは今後の医療の質・患者安全向上に寄与するものと期待されています。私たち臨床工学技士は「いのちを支えるエンジニア」として医療機器を通じて安心・安全な医療を実現することをミッションとして、新たなステージでの活躍を目指すうえで、臨床工学の更なる知識と技術の進歩が必要となります。(公社)日本臨床工学技士会の会員数は年々増加しており、より一層の組織力強化・連携推進が求められます。また、ワークライフバランス(仕事と生活の調和)を整えることは、優秀な人材の確保や業務効率向上の観点からも不可欠なものとなっており、本学会のテーマである「臨床工学の進歩と調和」を基に、進歩していく医療と変化する時代に対応できる臨床工学技士となることをアピールする機会にし、臨床工学技士の活躍拡大、資質向上を図れるような「新たな未来を創造する」学会を開催したいと思います。

 大阪はいにしえより水の都として栄え「天下の台所」と謳われ、多くの人やモノが集まりお互いに調和し合って進歩してまいりました。わが国のモノづくりを支える製造業が多く集積し、笑いと商いの精神(こころ)が宿るこの大阪で、皆さまを「おもてなし」するホスピタリティーマインドでお迎えしたいと思います。そして「食いだおれの街」大阪で、たこ焼きやお好み焼きなどの「粉もん」や料理の味を決める黄金色に輝く「おだし」など大阪のグルメも是非、満喫していただきたいと思います。

 多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。

主催

公益社団法人日本臨床工学技士会・
一般社団法人大阪府臨床工学技士会

運営事務局

株式会社JTB 横浜支店内
E-mail: jace2025@jtb.com

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