臨床心臓電気生理研究会は、心臓電気生理研究の黎明期である1977年に、比江嶋一昌先生(東京医科歯科大学)、早川弘一先生(日本医科大学)、松尾博先生(東京大学)、外畑巌先生(名古屋大学)、外山淳治先生(名古屋大学)の5人により、全国の研究者が臨床例や研究成果を一同に持ち寄り、討議に十分な時間をかけて学んでいくことを目的として設立された伝統のある研究会です。
歴代の代表幹事は、比江島一昌先生、早川弘一先生、小川聡先生、新博次先生、平尾見三先生と各時代の第一人者の先生方が務められた中、この度代表幹事を引き継がせていただき大変身の引き締まる思いです。
当研究会の特徴は、各施設での随一の症例や研究が応募され採択された演題を単一の会場で時間をかけて討議される点で、症例の稀有度・複雑度、電気生理的な解釈に関する討議の内容は、国内のみならず海外に目を向けても最高レベルと言えます。発表内容は質疑応答も含めて論文化され、近年は発表演題の半数近くが英文Journalに掲載されています。
昨今研究会をとりまく環境が厳しくなりつつある中、今後も本研究会を開催し、本邦の心臓電気生理の臨床・研究の発展に貢献できるよう、精進していく所存です。
2024年4月
かわぐち心臓呼吸器病院循環器内科
日本医科大学循環器内科
宮内靖史